・ヤナギダくんのリズケン日記_バックナンバー  
     
 
 

この前いつも習っている石川先生のバースディ・パーティーに参加したんですが、リズケンってのは、ファミリー感が醸しだされてていいトコロだなって思いました。 それって前から思ってたことなんですけど、レッスンに行っても研究生の人とかもみんなフレンドリーだし。 でかい家族みたいな感じ。 なんか家庭的で。 なので、ちょっと落ち込んでも(??)頑張るぜーと思うのでした。

 
フットワークの巻

 
ここ数回ずっとフットワークを習ってるんですが、今回もやっぱり、奥の深さを実感したのでありました。
というのも、今までってバンド等でやってきた音楽のジャンルのせいもあって、2バスでウリャーと力技で押し切るみたいな曲が多かったんですよ。 なので、左足はハットでリズムとりながら、1バスでしかもカカトは上げないで叩くっていうのは、実はすっごい新鮮だったんですね。 でも

 「カカトつけてペダル踏むとデカイ音がしないんだ」

みたいな固定観念がどうも頭から離れなくて、今までずっとヒール・アップ奏法一本で来てまして。 だから今回も最初のうちは「ヒール奏法とかいってカカトつけて叩くのなんか別に俺はいいや」みたいな逃げもありまして(笑)。

…実際に目の前で見るまでは。

 この日は矢吹先生だったんですが、まず先生が手本を実際にやってくれるということで、やっぱり内心ではデカイ音はしないんだろうなって思ってたんですけど。

   「ドカンっっ!!!」

 「とまぁ、こういう音も出るよ」と、涼しい顔しておっしゃる…。
 うへぇーーー、って感じですね、まったく。もうなんか今まで信じてたのはなに???みたいな。 そういう訳で俄然、ヒール奏法というやつを俺もマスターするぞって、固く心に誓ったわけであります(笑)。

…でも、実際やってみるとぜんぜんイイ音しないんですよ。
「 トン 」って…。

 あの今までズシンと響いていたバスドラムが、そんな弱そうな音するなんて。 でもさっき目の前であんなにデカイ音してたってことは、何か秘訣があるはずだって思っていろいろ挑戦してみるんですけど。 力ばっかり入れてると、すねのあたりが痛くなってきますしねぇ。したら早速アドバイス。

「体重乗せるようにやってみよう」

 でもペダル踏み込むのに合わせて重心を移動するっていうのに違和感覚えていたんですが、まぁさっきよりかはイイ感じな音になってきたんで、あとは練習あるのみかなって事でその日のレッスンは終わったわけです。
(この違和感の理由は後で分かったんですが…。)


 続いてヒール・アップ奏法。

 この日は山村先生に教わったんですが、今までヒール・アップ奏法でドラムを叩いてきたというのもあって結構自分の中では出来てるんじゃないのかなっていう気持ちはあったんです。 したら「なんかギダーは、指が上向いちゃってるよね」って。やっぱり今までこういう風に叩いてきたから、「えー、なんでなんで???」って思うわけですよ。 先生のをみると、指の先まで意識いってるような感じ。

 むむむ、俺ってば、今までペダル踏むとき親指の付け根あたりに力入れて(意識して)叩いてたみたいだけど、先生のはどうやら違うようだぞって、分かったわけです。
 さらに話を進めると、2バスを叩くときは足の動き的に足の付け根あたりから動かして連打するから(プロペラみたいって言ってました/うーん、なるほど!!そんな感じかも)、ふつうバスドラムをコントロールするときと体の機構的に違うという訳だそうで…。

 なんと、今までは両足でバスドラムを連打するときと同じような感じで1バスの時もキックしていた様なんですよ、俺。

「だから、重心移動もやりにくかったんだ!!!」

と納得。 これでもうフットワークで悩まされることは無くなったぜ!!いぇーーー!!!! …あ、でもその体の動きが分かったからと言って、いきなりできるもんじゃないんですね(笑)。 というわけで、これからもっともっと地道な練習が必要なわけでありました。

 思い込みっていうのは怖いですが、目で見て耳で聴いて確かめちゃうと怖いもんではないですね。 教則本とかだけだと、いろいろあらぬ方向に解釈しがちですが、眼で見て確かめるっていうのは嘘は無いですから。

 まさに百聞は一見にしかずということなんでした。

 

バックナンバー
 ・レコーディング   ・OKの出し方