・・ツインペダルは面白い!編・・
 
  最近、教則ものやドラマー・フェスティバル系のビデオを見て思ったのですが、 どうも、ツイン・ペダルがこれからのドラム・セットの スタンダード・セッティングになりつつあるのではないかと思います。 特にオールラウンド・ドラマーを目指す人には必需品ですね。
  何年か前、エリック・クラプトンのライブでスティーブ・ガッドを観た時、 彼の足下にはツイン・ペダルが置いてありました。 今思えばあたりまえか〜と思いますが、それを見た瞬間、違和感があったのを 覚えています。きっと、僕と同じ違和感を感じた人、結構いたんじゃないかなぁ。 ロック系なんかも使っている人多いですよね。ジョン・ボーナムを敬愛してる 人とかは別だけど・・・
  僕が高校生の頃、70年代のハードロックがはやっていて、パープルとか ツェッペリンとかみんな聴いてたのね。 ある時、ディープ・パープルのファイアボールという曲を聴いた時、 友達に『このドラマー、バスドラ片足でやってるんだぜ!』って言われて、 その友達、しったかで有名だったんだけど、『すっげー!』って思いっきり本気で信じていました。 そりゃ、そうだよね。イアン・ペイスといえば、めちゃくちゃ右足動くし、 きっと、ツーバスとか嫌いなんだろうなって勝手に思っていましたが、 思いっきりツーバスでした(笑)。しかもその曲だけ!
  パンテラのヴィニィー・ポールとかのツー・バスのアプローチとかは 凄いですよね。ただ、ドコドコ連続で踏むのではなく、きちっと フレーズにして、あてはめてるもんね。一回聴いてみる価値はあると思います。
  僕のツイン・ペダルの左足側はサブ・ペダルとして車のトランクにありますが(笑) (本番時、トラブッた時の為にモニターの横に置いておく) たまーにセッティングして遊んでみると、単純に楽しいよね! なんか、低音が心地良いというか・・・ でも、だんだん上手く扱えない歯がゆさの方が大きくなってきて すぐ、止めちゃうんだけど・・・
  あぁ誰か、僕と一緒にツイン・ペダルを練習してくれる人はいませんか?
ていう事で、今回はツイン・ペダル(ツーバス)初心者の為のベーシックな練習方法を まず紹介しましょう!


  ツーバスプレイのアプローチは以下の4点が考えられます。

1. 同じ音形を連続させたプレイ! ドコドコドコドコ・・・ (YOSHIKI)
2. フィルなどで使われる華やかなコンビネーション・プレイ!(テリー・ボジオ)
3. リズム・パターンの中で綿密にフレージングされたプレイ!(ヴィニー・ポール)
4. 曲のエンディングなどで使われる効果 音的ロールプレイ!(・・・)

今回トライしてもらいたいのは、同じ音形を連続させたプレイです。 それでは、実際にやってみましょう!
 
 
 まず、右手は8分音符、左手は2拍4拍(バックビート)を叩いて下さい。 いわゆる8ビートです。 そこにバスドラを、連続した16分音符で ドコドコと踏んでみましょう!(←譜例 1 )
 この時、どちらの足からスタートさせるかは、やりやすい方でいいと思います。 普段、ハイハットを8分で踏むくせがある人は、左足スタートでプレイすると 意外にすんなりできちゃうかもしれません。
 テンポは60位から始めると良いと思います。
  最初はメトロノームを16分で鳴らしながらやる事をお勧めします。
『えっ!ゆっくり過ぎてやりづらい?』
まあ、そう言わずに、だまされたと思ってトライしてみて下さい。
  ゆっくりなテンポの中で、聞こえてくる音の粒や両足の感覚の違い(違和感)、 メトロノームとの一体感に集中して下さい。 きっと、ふにゃ ふにゃの16分だと思います。 はじめはそんなもんです。
  後は、出音や足の感触、リズム等、それぞれの違和感を快感に変えていけばいいのです。 人間は気持ち良くなる為に練習するのです(笑)。
  少し、感覚がつかめてきたらテンポを10ずつ上げていってみましょう。 意外に少し速めの方がやりやすいと思います(間が持つから)。 また、足が暖まってくるにしたがい安定感も増してくると思うので、 最低でもひとつのテンポに対し、5分程度はやってみて下さい。
  この練習はいたってシンプルですが、30分なんてあっという間に経ってしまいます。 ポイントは2つ。

・メトロノームを必ず使用する。
・テンポはゆっくりから始める。


毎日1時間、この練習をすれば、一週間程で驚く程の効果が得られると思います。 また、効果が現れ、フットワークが安定してくれば、自然といろいろなフレーズに 挑戦したくなってくることでしょう。そうなればもうこっちのもの!! 練習が楽しくなり、めきめき上達すること間違いナシ!!
    『継続は力なり』です。おためしください。