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今月のおすすめ担当  リズケン講師・小野祐市
「SYNCHRONICITY」 THE POLICE


 何を隠そう、私はポリス、そしてスチュアートコープランドが大好きである。どれくらい好きかというと、
こ―――――――――――――――――――――――――――――――れ
位好きである。(だいぶ文字量を稼いだな、ニヤッ)

 そもそもポリスとの出会いは、1982〜3年頃のベストヒットUSAを見ていた時だ。とっても古い番組だが当時小林克也が司会の人気音楽番組で、アメリカビルボードのチャートをビデオクリップを交えながら紹介していくというもの。
 途中タイムマシーンという60年代、70年代のバンドやアーティストを紹介するコーナーもあり、今考えると音楽を勉強するにはとてもよい音楽番組だったように思う。(東京の事はしらんが、当時新潟では夜中にやっていた)

 80年代といえばブリティッシュロックが全盛で、クイーン、U2、イエス、デュランデュラン、カルチャークラブ等が次々とヒットを飛ばしていた。
 またシングルを作ると同時にプロモーションビデオを作成するという事が盛んに行われた時代でもあり、視覚的効果も使ってアルバムを売るという形態がこの年代に確立されたといっても過言ではないだろう。
 その中で一際私の目をひいたのがポリスのプロモーションビデオである。

 なにやら廃棄物処理場のような場所で気が狂ったように演奏している。しかも歌ってる兄ちゃんはいかにも悪って感じの顔してるし…(シンクロにシティー?のプロモーション)

でもなんかカッコイイぞ!
しかもドラムはトラディショナルグリップだ!
(ドラムを始め時に最初に教わったグリップがトラディショナルだったので、なぜか親近感がわいたのだ。)

それがポリス、スチュアートコープランドとの出会いであった。

 そうこうしている間に少しずつ彼らのことが解ってきた。スティングは元学校の先生で10年後の自分が見えてしまうような人生はつまらない、という理由で音楽の世界に入ったこと。(10年後何してるか解らない俺らみたいな人生もどうかと思うが…笑)
 メンバー全員がジャズやクラシックに深く精通しているということetc…

 ポリスというバンドが単なるファッション感覚的のロックバンドではなく、音楽的にも奥が深いバンドだということを知れば知るほどのめり込んでいった。

 中でもスチュアートの格好良さはきわだった!ローピッチサウンドが主流の時代に彼のチューニングは常にパンパン。
「やっぱりロックはタメだよねえ」
と言われた時代に彼はガンガン突っ込んだ(笑)。カッコイイ!格好いいぞスチュアート!

 その他にも多彩なハイハットワークやバスドラを頭に踏まないなど、人が思いもつかない様な事を次から次ぎへとやってのけた。正に70年代80年代を代表するパイオニア的ドラマーの1人といえる。

 
 今回紹介するアルバムは、私がポリスを好きになるきっかけとなったアルバム。「見つめていたい」や「シンクロにシティー?、?」、「キングオブペイン」等名曲がずらりと並ぶ名盤中の名盤だ。

 残念な事にこのアルバムを最後にポリスは事実上活動停止状態になり、それぞれソロ活動を開始する。(スティング以外はあまりパッとしないのが残念)

 ただ20年たった今年、一時的に復活してライブを行ったという嬉しい
しらせもあるので、もしかしたら再び彼らの演奏を聴くことができるチャンスがあるかもしれない。
 あ〜日本に来ないかなあ…


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