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(テキスト:萱谷亮一)

・ココ試験に出ますー3月号

 先日、仙波清彦さんのお宅へお邪魔して「邦楽レッスン」を見学しに行って来ました。
 鼓の奏法や稽古の様子を見るのは初めてでしたが、間の取り方、脱力する感覚など、結構「目からウロコ」な体験でした。特に邦楽の記譜法は、変拍子なんか関係なく、しかも暗譜しやすい、さらに場所をとらないので1枚の紙で何10分も演奏出来るという、非常に合理的なモノでした。

 鼓、いいな〜、始めよっかな〜、
 でも長時間の正座はとてもツラかったなぁ・・・。


さて、今月のテーマは、

「ドラムセットのパターンをパーカッションに置き換えてみよう」

です。世の中この不景気で、一つのバンドにドラマーとパーカッショニスト、2人も抱えきれない!といったバンマスさんも多いことでしょう・・。
 その他にも、「アコースティックなサウンドを目指す」「ライブハウスの場所が狭い」「音がうるさい」
・・っていうかムカツク、
など、なんらかの理由でドラマー不在のバンドに参加することになったあなた! 今までは踊りながらタンバリン振ってりゃよかったけど、これからはそうもいきません。
 そして意外に多いのが、なんらかの理由でドラマーなのにパーカッションで参加せざるを得なくなったあなた!足使えませんよ〜。
 でも、そういうときこそ「シンプル」にビートを刻むのが一番です。難しいことをやる必要はまったくありません。

アプローチの順序としては


1.その曲の基本となるドラムパターンを思い浮かべる(8ビート、サンバ、ファンクなど)

2.そのパターンをバスドラムとスネア、バスドラとライド、など2種類くらいに簡略化する。

3.それを低音、高音に振り分ける。

4.それを崩さないように少し遊びを入れてみる。

譜例も参考に。これだけで結構カタチになるでしょ。

〈ファンク系〉
譜例1

譜例2 *キックとスネアをピックアップ

譜例3 *ジャンベ カホン ボンゴ コンガのオープン(キック)&スラップ(スネア)などに置き換え。

譜例4 *スネアの位置はキープ。

〈サンバ系〉

譜例1

譜例2 *キックとハイハットをピックアップ

譜例3 *カホン スルド(タム)などで。

譜例4 *キックはキープして左手で遊ぶ。

 来月は、さらにもうひと工夫した、パーカッションドラムを考えてみましょう。
 

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