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ふじかわまゆみの「ラテンの世界へよ〜こそ〜」'01/7
 
 あたしは蕎麦が「結婚を前提におつきあいッ!」っちゅーくらい大好きである。蕎麦屋のエビの天麩羅や出汁巻きなどは毎日でも会って親睦を深めたいと心から思う。あたしと蕎麦屋は切っても切れない関係なのだ。
 ラテン音楽に切っても切れない関係っていうのはこの楽器達。前回に引き続き、簡単に紹介をするので少しでも興味を持ってくれたらと願う。
 
キューバ系楽器_2
ティンバレス
 

 アフリカ系の楽器が多い中これはヨーロピアン・ルーツの楽器。ケトルドラム(ティンパニ)が変化し、進化したもの。
 ティンパニはヨーロッパ色の強い舞踊曲、例えばダンソンなどを演奏する時に使われていたが、持ち運びに不便なのとシャープな音が欲しいということで改良を重ねティンバレスが生まれたようである。 カウベルが取り付けられるようになり、現在のティンバレスの形になったのは1930
年頃。
 この地味な楽器を全面に出して主役へと押し上げたのはティト・プエンテであろう。 サイズの違う2つの太鼓で一般に用いられるが、彼は幾つかのセットを並べて演奏した。
 小さいサイズのセットを「ティンバリートス」大きいセットを「ティンバローン」と呼ぶが、このティンバリートス、ティンバレスが小さくなったのではなく、1920年頃のボンゴ禁止令が出された時にボンゴの代わりにと造られたものであるらしい。

クラベス・グィロ
 
クラベス
 
2本の拍子木。中をくり抜いたものから、シンプルな棒状のものまで様々で、抜けのよい音を出すために固い材質のものが多い。
 スペインから独立を勝ち取った戦争の際、キューバの兵士達はこのクラベスを持ち歩き、いつでも演奏に合わせて叩けるようにしていたという。

グィロ
 
カリブの先住民ルーツの楽器。ラテンアメリカ各地にいろいろなサイズ、形、材質のもがある。
 キューバのそれは瓢箪に刻み目をつけ棒でこすって音を出す。 メレンゲグループが用いるグァーヨは金属製の筒で、金属の棒や櫛を使ってこする。
マラカス・チェケレ
 
マラカス
 これも先住民起源の楽器である。瓢箪や竹、動物の皮などを乾燥させたボール状のものの中に、固い植物の種やビーズを入れ柄を付けただけの形は単純な楽器。

チェケレ
 アフリカンルーツの楽器で、瓢箪の外側に豆粒を付けたもの。振ったり叩いたりして音を出す。キューバの宗教儀式で使われる事が多いが、最近はサルサやポップスなどでも使用されるのは珍しくない。

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