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オスススメ倶楽部 2005/2月号


今月のおすすめ担当  リズケン研究員・高取 岳史

AMERICAN DRUMMERS ACHIEVEMENT AWARDS Honoring STEVE GADD With a tribute to ARMAND ZILDJIAN

 初めてこのおすすすめ倶楽部に登場してから、3年と少しが経ちました。そして今回の紹介が5回目となる、スティーヴ・ガッド担当の高取です(笑)。みなさんこんにちは。

 さすがに5回目になると何を紹介しようか迷います。そもそもスティーヴ・ガッドという人物がドラマー界では有名だし、僕が生まれる前から活躍している方です。古い音源になればなるほど、既に知っているという人も多いでしょう。
 実際、僕もリズケンの先生方や先輩からガッドが参加している作品を教えてもらって、CDを買うことが多々あります。

 今回紹介するのは昔の音源ではなく、最近発売された、「AMERICAN DRUMMERS ACHIEVEMENT AWARDS Honoring STEVE GADD With a tribute to ARMAND ZILDJIAN」です。
 直訳すると、「アメリカンドラマーズ功労賞 スティーヴ・ガッドの栄誉を讃え、アーマンド・ジルジャンを追悼する」ということになります。

 このイベント自体は、2003年9月13日にボストン市内のバークリー・パフォーマンス・センターで行われました。
 
 このDVDは2枚組で、なんと全部で370分もあります!!
 1枚目はこのイベントの様子が、2枚目には様々な得点映像が収録されています。

 まずは1枚目から紹介していきます。
 
 イベント自体は大きく分けて2つに分かれます。前半は、今は亡きアーマンド・ジルジャンを追悼する内容で、後半はスティーヴ・ガッドを称える内容になっています。

 前半の内容もさることながら、この後半の内容が実に素晴らしいです。
 最初のルイ・ベルソンのコメントに続きスティーヴ・ガッドのドキュメント映像が流れ、そして素晴らしい演奏へと続きます。

 ドキュメント映像の中では、ガッドの半生を紹介すると共に、今までスティーヴ・ガッドが一緒に演奏してきた数々のアーティスト達が、スティーヴ・ガッドというドラマーに対する想いとエピソード、そして彼の人間性に対する深い尊敬の念を伝えています。

 また、この夜のために最高のミュージシャン達が集まっています。まず、ドラムにはリック・マロッタとヴィニー・カリウタ、ベースがジミー・ジョンソン、ギターはマイケル・ランドゥ、キーボードにラリー・ゴールディングス。

 これだけでも凄いメンバーなのにスペシャル・ゲストとして、サックスのトム・スコット、ヴォーカルにウィル・リー、そしてジェームズ・テイラー(!)が参加しています。

 リック・マロッタとヴィニー・カリウタは、今までスティーヴ・ガッドが参加してきた数々の名曲の中から2曲ずつ取り上げて演奏しています。 この二人の演奏も、それぞれの魅力がたっぷり表されていて、かなり見応えがあります。

 また、演奏後にスティーヴ・ガッドに対する二人のコメントがあり、演奏の合間にスティーヴ・ガッドの先生だったジョン・ベックや長年の友人であるアンソニー・ジャクソンのコメントもあります。

 このイベントの最後に、スティーヴ・ガッドのコメントと、彼の演奏が2曲あります。
 ディスク2に入っているガッドのコメントの中にもう1曲映像が入っていますので、実際は3曲演奏したのかもしれません。

 演奏している曲は、ジェームズ・テイラーの曲で「October Road」と「Things Ain't What They Used To Be」。
 この「October Road」の演奏は、、、。もう「素晴らしい」の一言に尽きます。

 軍楽隊のマーチングっぽいリズムをベースに曲ができているのですが、初めのスネア・ロールが入ってきたときに僕は鳥肌が立ちました。音色、音質、ダイナミクス、フレーズ、グルーヴ、演奏の全てが気持ちよくて、説得力があり、メロディやハーモニー、テンポと一体化して曲を引き立てています。

 この1曲の演奏を聴くためにこのDVDを買っても、後悔しないのではないかと思います。

 2枚目のディスクには、得点映像が沢山入っています。このイベント後のスティーヴ・ガッドのインタビューや各アーティストのインタビュー、その他にスティーヴ・ガッドが若い頃の軍隊バンドの映像が入っていたりと、見応え満点です。
 僕はこのDVDを買って良かったと思っています。

 最後に、ウィル・リーがスティーヴ・ガッドについてのインタビューで素晴らしいコメントをしているので、それを紹介して終わります。

 「彼(スティーヴ・ガッド)は真実そのものだと思う。真実とは何か、いい音楽とは何かを知りたい人がいたら、時々スティーヴが何をやっているかを見ればいい。答えはそこにある。」


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