「ボカ〜ン!」はリズケンがお贈りするエンターテイメント・マガジンです。
リズケン・スタッフや外部ライターの方による傑作をお楽しみください!
リズケンサイト・トップページへ
    
オスススメ倶楽部 2004/11月号


今月のおすすめ担当  リズケン研究員・藤川 真由美
「Bembe」 MILTON CARDONA

 バタ&コンガ奏者、そしてシンガーとして数多くのレコーディングに参加していながら、個人作品は2枚しか出ていないというミルトン・カルドーナのファーストアルバムを紹介しようと思います。

 ミルトンカルドーナといえば、ウィリーコローンのバンドにいた人だとかキップハンラハンでよく見かけるとかジャズのコンガ奏者だとか坂本龍一のレコーディングに参加しているとか。人によって様々な印象があるのではないでしょうか。そんな中で、このキューバのサンテリアを演奏しているアルバムというのが、彼の側面を断片化していると思われます。
 
 しかし今回は、ミルトンカルドーナのことより、サンテリアに焦点を当てて紹介いたします。

 
 スペインが奴隷を輸入しキューバに送り込んでいた時代、黒人達はカトリック信仰が強要されていました。しかしヨルバ系の人々の間では、アフリカ渡来の神々の信仰を行っており、オリシャという名で呼んでいたのです。そこで、それらのアフリカの神々はカトリックの聖人たちの名前で呼ばれ、同一視され、性格も変わっていきました。
 こういった宗教融合から、キューバ黒人密教のサンテリアが生まれたのです。

 このサンテリアの儀式で用いられるのがバタと呼ばれる太鼓で、大きく音の低い順にマイヨール(イヤー)、セグンド(イトテレ)、オコンコロと名付けられています。
 バタの両面はそれぞれ違う高さに調律できるので、合計6種類の音でポリリズムが奏でられることになります。そのリズムの組み合わせによって、異なる神を降霊するのです。

 それぞれの神によって演奏される内容はほぼ決まっていて、 ここではアルバムの最初にも収録されている「エレグア」の基礎パターンを紹介しようと思います。
 バタを膝に置き、右手が大きいボカと呼ばれる面、左手はチャチャと呼ばれる小さい面を叩きます。







 このエレグアは、必ずサンテリアの儀式では一番最初に演奏されることが決められています。
 それは、オロフィーというみんなに尊敬されている
所謂偉い神を助けたことがあり、そのおかげという説。それから、エレグアはとてもわがままで嫉妬深い性格のため、一番最初に演奏をしないと怒り出すという説があります。

 このサンテリアというもの。神によって様々な物語があり、演奏パターンがあり、本当に面白いのです。
 
 まずはサンテリア入門編として、エレグアの演奏パターンを思い浮かべながらアルバムを聴いてみてください。演奏内容が少しでも理解できたならば、ますますのめり込むことでしょう。


おすすすめ倶楽部・バックナンバー

「Standard Influence」John Tropea
「Themes From Dreams」TATOPANI
参加アルバム自薦PR
「organic」MY LITTLE LOVER
「ERIC CLAPTON & FRIENDS IN CONCERT」ERIC CLAPTON
「98.12.28 男達の別れ」 FISHMANS
参加アルバム自薦PR
 「LIVE caravan〜Tour PRIDE坂本サトル
「春のかほり」 諌山実生
「SHIMA UTA-Grandesu Exitos-」 THE BOOM
「哀しみのシンフォニー」 EUROPEAN LAZZ TRIO
「Mardi Gras Mambo」 CUBANISMO
「Crossing the Bridge 」Eileen Ivers
「Songbook」 Kenny Garrett
「TROPICAL JAZZ BIG BAND VI」 熱帯ジャズ楽団
「latin disco」 V.A.
「ライヴ!!(17-11-70)」 Elton John
「Soul Vaccination」Tower Of Power
「SYNCHRONICITY」 THE POLICE
参加アルバム自薦PR 「プライド」坂本サトル
「PE'Z REALIVE TOUR 2002 〜おどらにゃそんそん〜 in TOKYO/PE'Z」
「元気です」よしだたくろう
STILL LIFE (talking) 」Pat Metheny Group
「yo no me parezco a nadie」 Bamboleo
「Another Season」 Kevyn Lettau
「GALTROPOCAL」 Gal Costa
「BLOOD,SWEAT & TEARS」 Blood, Sweet & Tears
「ORGANIC MUSIC」 KOTEZ&YANCY
「LIVE IN NEW YORK」 STUFF 
「LIVE Beautiful songs」
「Sea Changes」 Tommy Flanagan
「Into The Light 」 Gloria Estefan
「WINELIGHT」 GROVER WASHINGTON.JR
「SPIKE JONES goes classics」
「NEW YEAR'S CONCERT 2002」
「SOMETEIMES LATE AT NIGHT」 CAROLE BAYER SAGER
「The ForbiddenZone」Tom Coster 
「STEREO」山崎まさよし
「upfront」 david sanborn  
「KORN 」KORN  
「Trio In Tokyo」 Michel Petrucciani
「Love Affair-Music Of Ivan Lins」VA 
「beauty and harmony」 miwa yoshida


Presented by RIZKEN / since 2001.03 / All rights reserved by KENMUSIC