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オスススメ倶楽部 2004/9月号


今月のおすすめ担当  リズケン研究員・則包 桜
「Themes From Dreams」TATOPANI
 オリンピックと共に暑さを増した夏も終わりに近づき、余韻を残しつつもはや9月。忍び寄る秋の気配を感じるこの頃ですが、皆様今年の夏を満喫されましたでしょうか?

 おすすめ倶楽部には三回目の登場となります、リズケン(自称)美女軍団の研究員、則包桜です。夏はライブや野外イベント等目白押しの季節で、毎年あっという間に過ぎ行くのですが、今年も気付けば海にも行かず、山にも行かず、、、。こんな事ではイカン!と来月あたり遅ればせの夏休みを作り、どこかへぶらりと旅にでようと決めた、今日この頃です。

 さて、「旅」って一言で言っても、色んな旅がありますよね。
 に何処かへ行く、いわゆる旅行や、はたまた人生は旅だ!なんて格言(?)もあるぐらいですから、心の旅、とでも言うのでしょうか。そんな、様々な旅。

 今回私が紹介するアルバム、TATOPANIの「Themes From Dreams」はまさに心の旅に出られる、そんな一枚です。時間やお金がなくて旅になんてそうそう行けないよ〜、という方に是非聴いて貰いたい!

 方法はとっても簡単、なるべく夜、他者の気配が薄まる深夜なんかがベストです。まずこのCDをプレイヤーにセットします。この時音量をしっかり調節しておきましょう、近所迷惑にならない程度に大音量が良いでしょう。ヘッドフォンなんていうのも通です。

 そして部屋の明かりを消して下さい。暗闇が怖い人はろうそくでも灯して。

 それからリラックスできる体勢で目を閉じて下さい。
 ゆっくりと気を静めて、旅に出る心の準備ができたら、プレイヤーのスイッチオーン!!



(track1)、、、、、なにやら口琴のビヨ〜ン、ビミョンビビヨ〜ンという、虫が飛んでいるような音がしますね。次いでどこからか美しい笛の調べが。
 民謡のような懐かしいメロディーが流れた後、一瞬の間。

 そしてハンドドラムの音を合図に、瞬時に視界が開けました!!
 あなたには何が見えているでしょう、、、広大な草原、それとも脈々と流れゆく河でしょうか?まるで自分が空を浮遊しているような感じですね。

 力強い大自然の下であなたはキラキラ輝くたくさんの美しいものと出会いながら、まだ見ぬどこかを目指し飛び続けます。
 ぐんぐん進み、途中道に迷いそうになっていると、誰かの声が。
 ハンドドラムと口琴のリズムに乗り、その歌とも声とも言いがたい何かがあなたをあたたかく導いてくれます。

 そして音楽もクライマックスに近づき、もうすぐ目的地に着くようです。
 期待と不安が入り混じりながら、音楽が鳴り止みました。


(track2)
 そうです、ついに、到着しました。しかしここは何処だろう?洞窟、、、?

 風の音が不気味にうなり、得体の知れない何かがいる気配がします。さっきまでとは打って変わり、荘厳な静けさ。流れる獣の声のようなディジュリドゥ、何かお香のような匂いが漂ってきます。

 そして憂いを帯びたSAXの旋律、、、誰かの悲しみの声なのでしょうか?
 入り口には仏像のようなものがいくつも飾ってあり、足元にはきらびやかな絨毯が敷かれてあります。奥の暗闇で、猛獣の目のようなものが光りました。

 あなたは恐怖を抱えながらもハンドドラムの重いビートにのせてゆっくりと、その絨毯の上を歩き始めます。
 さて、その先にあなたが見たものは、、、?

、、、とまあ、2曲目前半あたりまで聴くとこのような想像に思いを巡らせているはず。(暴走気味?)

 そしてもちろんこのCDは心の旅に出られるだけじゃなく、音楽としてもかなりグレードが高いです。

 演奏しているTATOPANIのメンバーは、サックス、フルート、ディジュリドゥ等の様々な管楽器の他、キーボード、カリンバ、ハーモニック・シンギング(倍音唱法)などもこなすAndy Bevan 、サックスプレイヤーであり、タブラ奏者でもあるRobert Belgrade.、そしてクラシック音楽をバックグラウンドに持つハンドドラム奏者のChristopher Hardyの三人です。

 ハンドドラムのクリスさんは、以前リズケンにオープン講座の講師としてお招きした事もありますので、ご存知の方も多いでしょうか。
 そのキレのある手の動き、どんなリズムも自在に操る技術力たるや、モノスゴイです。

 彼の佇まいはとても静かで美しく、人柄もとても穏やかな方でした。
 そしてとても姿勢の良い方!!ピンと背骨が真直ぐに伸び、足がしっかりと地に着いている、という印象を受けました。その内に秘めた熱情を、真摯に音楽に注ぐ姿は、胸を打つものがあります。

 そんなメンバーの方々が、夢の中や記憶の中で聴いた様々な音楽のイメージをつないでひとつにまとめたのがこのアルバム。

 彼らのホームページでは、「これは私たちがこの数年コンサートで演奏してきた私たちのドキュメンタリーであり、このグループの音楽的成長過程の「今」を形にしたものといえます。 アルバム内の2曲はコンサートのライブパフォーマンスをそのまま収めており、他の曲もコンサートでの録音ではないもののライブ演奏の雰囲気やエネルギー、自由な即興性などを出来る限り収めました。」と紹介されています。

 このアルバムは基より、 TATOPANIはライブもとても素晴らしいので、是非聴きに行ってみて下さい!

 ・おすすすめ倶楽部番外編 則包氏が参加したアルバムの紹介記事はこちら

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