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今月のおすすめ担当  リズケン研究生・秋葉 正樹
「Songbook」 Kenny Garrett

  なんとまあ時の経つのは早いことか、ついこの間まで照り輝く太陽のもと汗だくになっていたものですが、ふと気づくと街中にはコートを身にまとい歩く人も目に入るようになってきました。もう冬がそこまで来てますよ、みなさん風邪には十分気をつけましょう。

 さて、今月のオススメCDの紹介をさせていただくのはリズケンきってのハードロックドラマー、秋葉”フレディーグルーバー”正樹であります(一部語弊アリ)。
 今回でこのコーナーの原稿を書くのは2回目ということになるのですが、そう、やっぱり紹介するのはジャズなCDでありますっ!!

 今回ワタシのオススメするのはケニー・ギャレット(アルトサックス)のリーダー作、「SONGBOOK」。

 このアルバムは若手(いや、もう中堅っていうのかな)アルトサックスプレイヤーの中ではピカイチの存在感をはなっている彼のカルテットによってレコーディングされたものなんですが、これがとにかくかっこいい。
 何がかっこいいってすべてかっこいい。サックスが、ピアノが、ベースが、ドラムが全部かっこいい。曲は全曲ギャレットさんによって作曲されたものなんですけど、これがまたかっこいい。

 初めてこのアルバムを入手し、よし聴くぞとオーディオの再生ボタンを押した当時のワタシ(23歳)はその直後呼吸をするのも忘れてその演奏に聴き入ってしまったものでした(といっても当然数十秒後には息を吸いましたでしょうけど。)ってくらいかっこいい。


 先にメンバーについて軽く説明しておきますと、リーダーのケニーギャレットは今をときめくアルトサックスの貴公子(?)。アート・ブレイキー、マイルス・デイヴィスといった超一流のミュージシャンと共演をしてきた彼はジャズからファンク、ラテンまで吹きこなす超絶サクソフォニスト。

 ピアノはケニー・カークランド。この人はウイントン・マリサリスやブランフォード・マルサリスなどのおかかえピアニスト。サイドマンとしてレコーディングなどに参加することが多い故か比較的知名度が低いピアニストですけど、腕は最高です。
 この人なしに80年代のマルサリス兄弟ら”新古典派”による新世代ジャズサウンドは生まれなかった。
 非常に残念なことにこの方数年前に亡くなってます、享年40歳くらい。

 ベースはナット・リーヴス。実はこの人についてはあまり知りません。知ったかぶりするのもいやなので、とりあえずかっこいい、と。それで勘弁してください。

 で、ドラムはジェフ・ワッツ。若手(やっぱり中堅?)ジャズドラマーとしてかなり有名でしょうからジャズにあまり詳しくない方でも名前くらいは少なくとも聞いたことはあるハズ。
 これまたマルサリス兄弟などと新たなジャズムーブメントを起こした立て役者の一人です。
 この人のポリ感覚は強烈。5つ割り、7つ割りなんかも普通に、それでいてかっこよく演奏に織り交ぜたりしてらっしゃいます。


 さて、肝心の内容についてですが、このアルバム、ジャズといっても4ビートからファンクっぽいのからボサノヴァまで…と非常に色彩豊かな構成となっています。

 どの曲もかっこいいんですけど、やっぱりワタシのオススメは4ビートな曲ですね。

 前述の窒息するオープニング曲、これもは4ビートの曲なんですけど、ホントちょ→カッコEですから。
 ダイナミックでアグレッシブなイントロ、そこからテーマになだれこんでいくところのドラムなんて特に最高です。あふれるドライブ感と、これでもかというスウィング感が一体になってグイグイと曲が進行。ちょっとトリッキーなメロディーもまたステキ。ジャズスタンダードでは味わえないスリリングな展開が楽しめますヨ。


 さらにもう一曲、どうしてもノリのよい曲ばかりに耳についてしまうワタシですが、三曲目もまた凄まじいんです。

 ラテンジャズの曲ということになるんでしょうか、テーマ、およびソロの途中までソンゴっぽいリズムで曲が流れていくんですけど、ギャレットさんがかなりブロウ!ジャズでラテンっぽい曲をやるときのお決まりパターン(?)に従って、ソロの途中からリズムが4ビートに展開していきます。

 この4ビートになってからはバンド全体で大盛り上がり。サックスに呼応してピアノ、ドラム、ベースとノリにノリまくって、弾いて弾いて叩いて叩いて…、あら気づいたらテンポがえらく速くなってる。でもかっこいいからいいんです。ドライブしてるからいいんです。

 もちろん4ビートでない曲も最高なのですが、字数の関係もありましてそれらはあなたの耳で直接確認してください。
 とにかくアルバム通してギャレット節が楽しめるこの一枚。あなたのCDコレクションに加えてみてはいかが??


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