今月のおすすめ担当  リズケン研究員・藤川真由美
「yo no me parezco a nadie」 Bamboleo

 2月である。この月にピッタリなアルバムを紹介したいと思ったのだが、2月というのはひたすら寒くて風邪をひいたり、4年に一度1日増えたりという、なんだかヘンテコな月なのだ。
 何かイベントでも無いモノかと考えたが、2月はバレンタインデーという日があったッ!きっとこの「バレンタインデー」を作った人も、あまりにも取り柄のない月なので是非ともイベントを盛り込もうと知恵熱が出るほど悩んで、2月14日を「バレンタインデー」にしたのではないかと思っている。

 あたしがバレンタインというのをハッキリと意識しだしたのは中学生の頃で
 「ねぇねぇ、一緒にチョコレートを渡しにいこうよぉ。」
と友人が誘ってきた。その頃ふたりで大好きだったバンドがあり、そのメンバーに渡そうというのである。折角渡すのなら、手作りにしようではないか!それはいい考えだ!と膝をポンと叩き、初めての作業に一生懸命になった。
 それを持ってバンドのライブへ足を運び、終わった後にメンバーに渡した。もうそれだけで
 「バレンタインデーを満喫したッ!」
という気分になってご満悦である。
 しかし、家に帰り同じもを自分で味見してみたところ、目を白黒させるほど不味かったのだ。ガックリである。
 
 このように、不味いチョコレートを必死になって食べる男性が増える2月なのだが、この「女性が男性にチョコレートを渡す」現象は日本くらいかもしれない。


 特にキューバではこの2月14日は「愛する人たちで祝う日」なのだ。恋人、家族、友人、とにかく大事な人達でお祝いをする。

 そのキューバで大人気のバンド、バンボレオのセカンドアルバムを紹介しようと思う。

 今や押しも押されぬティンバ、サルサ・ドゥーラ。ソンにジャズやヒップホップやラップを融合させたキューバンサルサである。これがとにかくカッチョイイ!!!
 
 ピアニストのラサロ・バルデスを中心としたバンドで、ハイラのマニッシュでセクシーな歌声は素晴らしい。彼女は「10年に1人の逸材」「キューバ最高の女性歌手」などといわれ、ディープルンバなどにも参加している、今キューバで最も注目されているシンガーなのだ。

 ピアノの使い方や音処理、アレンジが斬新で、ヘヴィーで攻撃的、力強くグルーヴィー、まさにティンバといえそうなサウンドである。4拍目からシンコペーションしたシンコパオと呼ばれる、当時新しいモントゥーノもふんだんに使われており、その辺も大いに聴き所。

 一度、某ライブハウスでライブをしている時のこと。丁度来日していたメンバーが、偶然乱入してくれたというハプニングを経験したことがあるのだが、彼女らのグルーヴ感というのを直に感じ、鳥肌が立つほど感動した。
 とにかく格好良くて気持ちよくて素晴らしいのである。

 
 是非とも今年のバレンタインは、このCDと一緒に花束を買い、愛する人と一緒に過ごして欲しいと思った次第なのだ。そうすることにより、彼女の不味い手作りチョコレートを食べることもなくなるぞ。


バックナンバー

「Another Season」 Kevyn Lettau
「GALTROPOCAL」 Gal Costa
「BLOOD,SWEAT & TEARS」 Blood, Sweet & Tears
「ORGANIC MUSIC」 KOTEZ&YANCY
「LIVE IN NEW YORK」 STUFF 
「LIVE Beautiful songs」
「Sea Changes」 Tommy Flanagan
「Into The Light」 Gloria Estefan
「WINELIGHT」 GROVER WASHINGTON.JR
「SPIKE JONES goes classics」
「NEW YEAR'S CONCERT 2002」
「SOMETEIMES LATE AT NIGHT」 CAROLE BAYER SAGER
「The ForbiddenZone」Tom Coster 
「STEREO」山崎まさよし
「upfront」 david sanborn  
「KORN 」KORN  
「Trio In Tokyo」 Michel Petrucciani
「Love Affair-Music Of Ivan Lins」VA 
「beauty and harmony」 miwa yoshida