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(テキスト:萱谷亮一)

 あっという間に夏が通り過ぎちゃいましたね〜。先月は僕にとっては初のモヒートのライブがありました。あまりのお客さんの多さにメンバーもビックリ。課題はいろいろありますが、今後も独自のサウンドを目指し頑張りたいと思います。ライブに来て下さった皆様、ありがとうございました。

 さて今月は再び「電子打楽器」に話題を戻して、僕が最近よく使う電子打楽器を紹介します。今回は先述のモヒートライブでも活躍した、MIDIマリンバを紹介します。
 運良く8/18に六本木PIT INNで行われた林正樹くんのセッションが電子打楽器中心のライブだったので、そのセッティングの写真を見ながら解説していきましょう。

 ちょっと見にくいけど、コレがその日使ったセットの全体図です。
 セッションの場合一番困るのがセッティング。なにしろセッティングし終わった後に譜面渡されるわけですからね〜。事前に「楽器何使う?」って聴いたら、「好きなのでいいっすよ」って・・。
 というわけでこの日はティンバレスとボンゴ、小物以外は電子楽器にしてみました。電子楽器の豊富な音色は、このような何でもありセッションの時は大いに役立ちます。

 鍵盤楽器があるとバッキングやメロディー、そしてソロなど、アプローチに幅がひろがるのでメンバーには非常に便利がられます。本物のマリンバやヴァイブラフォンでは音量で負けてしまったり、スペースを取りすぎてしまうので、僕にとってMIDIマリンバは非常に役立つアイテムになってます。
 長細い鍵盤のカタチをしたものが、「malletkat」というMIDIマレットコントローラーです。僕の持っているのは結構古いタイプで、オクターブごとに別れているため持ち運びも便利で、鍵盤楽器としてではなく、12個のパッドとして使うことも可能です。
 実際この日も、ブラジル系打楽器の音色をランダムに設定して、ティンバレスと混ぜてソロをとったり、リハの場所が狭くてティンパニが入らない時にKATを1オクターブだけ持っていったこともありました。

 昔はコルグというメーカーが輸入して売ってたんですが、売れるわけがなく、アメリカのAlternateModeというメーカーから直接取り寄せる以外手に入らないのがネックですが、結構使えるアイテムです。
 最近ではミュージカルの現場にも多く使われるようになりました。
詳しくは、
http://www.musiciansbuy.com/kat_malletkat_pro_malletkat_pro_ws.htm


 KATには内蔵音源のあるタイプと無いタイプがあり、僕のは音源が無いタイプなので別に音源を必要とします。

 僕が最近使ってる音源は、写真右上の白っぽい機材、コルグの「TritonRack」というものです。シンセの大定番として名高いTritonの音源部分をラックにしたタイプで、音源だけでなくサンプラーにもなるというスグレモノ。
 マリンバ、バイブラフォンはもちろん、スティールパン、バラフォン、カリンバ、タイゴングなど、打楽器系の音も充実していて、タッチによって音色が変化したり、エフェクトやリズムパターンも豊富なので工夫次第でかなり面白いことができそう。

 僕もいろいろ考えはあるものの、やはり専門家ではないのでまだまだこの機材を利用しきれ
てない状態です。
 詳しくは、
http://www.korg.co.jp/Product/Synthesizer/TritonRack/index.html

 ちなみにKATの下にあるのはボリュームペダル(左)とサスティーンペダル(右)、 TritonRackの下の黒いのがキーボードミキサーです。


 来月は上の写真にチラッと写ってる、ローランドの「ハンドソニック」、コルグの「カオスミキサー」を紹介します。お楽しみに!

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