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・カリエンテカリエンテ 2004/7月号

< 新企画 >
ラテンパーカッショニストの食い道楽

 ブラジルという国は日本と真反対にありながら、なんだかとっても愛着が湧いてしまう所なのである。
 私がブラジルへ旅したとき、「まず着いたらリオに行って、それからバイーアまで行って、それからそれから・・・」と思いを膨らませて行ったのだが、リオのホテルに泊まり、イパネマの海岸でビールを呑みながら過ごしていると、そんな気は失せてしまった。

 「うーん、いいなぁ。ココに骨埋めちゃおうかしら。」

 ってな事を毎日毎日思っているうちに、あっという間に帰りの日になってしまった。本当になぁーんにもしたくなくなるのだ。正反対な場所にも関わらず、まるでここが自分の故郷であるかのように落ち着いてしまう。なんとも不思議で素晴らしい国である。

 その、ブラジルの料理といえば、シュラスコ。

 現地で食べた時はシュラスコ初体験であり、その豪快さと美味しさに感動した。そんな感動を味わえる店が表参道にあるのだ。

 「バルバッコア グリル」

 バルバッコアとはバーベキューの語源であり、まさにシュラスコとはブラジル風バーベキューのこと。

 とにかくでっかい串に肉が刺さっており、それを直火でじっくり焼き上げ、その串ごと各テーブルへ持ってきてくれる。
 目の前で肉を切り分け、皿に乗せる。それが食べ終わらないうちに、次の肉が運ばれてくる。口一杯にほおばっている途中でまた肉が運ばれてくる。んもう、肉好きにはたまらない至福の一時となる。

 串は牛肉から鶏肉、パイナップルなど15種類以上。
 おすすめなのはピッカーニャ。腰から尻にかけての赤身肉で、繊維が細かく柔らかい。そして、レアで焼かれるフラウジィニア。この肉は、歯応えがあり肉汁が口中に広がるのだ。
 他には、クッピンという部位もある。セブという種類の牛のコブの中の肉で長時間蒸し焼きにした珍しいものも。まるでよく煮込まれたタンシチューのように口の中でとろける。

 他にも鶏肉や合間に食べるパイナップルも美味。調子にのって、来るもの来るもの「頂戴頂戴ッ!!」と皿に乗せると食べきれなくなるため、目の前のものを我慢することも大事だ。

 このバルバッコアは、サンパウロにある同名のシュラスコ店と提携を結んでおり、常時ブラジル人スタッフを招いて技術指導を受けているという。 そのおかげか、ブラジルの味にごく近く、雰囲気も味わえる。

 料金は3300円。この値段で肉を堪能し、ブラジルにいるかのような気分になれる、なんとも優れた店なのだ。余程混んでいる時でない限り時間も無制限。大満足間違いなしである。

アクセス

渋谷区神宮前4−3−24 TOKYU REIT表参道スクエアB1
地下鉄千代田線表参道駅A2出口より徒歩1分


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