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・カリエンテカリエンテ_11月号
プエルトリコの音楽

<ボンバ>

 アフリカ系伝統音楽。
 使われる楽器はまず、バリールと呼ばれる樽型の太鼓で通常2〜3本、横一列に並んで演奏される。一番大きく低音のブレアドールが基本リズムを支え、それよりサイズの小さいプリモとスビドールがニュアンスを付けていく。そしてクアとよばれるスティックで叩く打楽器や、マラカス、パリーヨスと呼ばれる拍子木を伴うのが一般的スタイルだが、南部と北部では若干異なるようだ。
 歌い手はアフリカの言葉の断片や太鼓の音を真似たりして即興し、踊り手は演奏者の前で輪になって動き、盛り上がってくると1人抜け、ソロになって踊る。
 

<プレーナ>

 パンデレータというハンド・フレーム・ドラムやグィロなどでリズムをとり、歌って楽しむもので、各地域のお祭りやクリスマスなどで演奏される。ボンバより生活密着度は高い。
 生まれたのは19世紀末、プエルトリコの南に位置する ポンセだと言われている。英語圏の島から、キャサリン・ジョージとジョン・クラークという二人がポンセの黒人街に住み着き、黒人労働者階級の日常を歌詞に織り込み、歌った。こうした歌がプレーナと呼ばれるようになったのだが、「プレイ、ナウ!」という呼びかけがスペイン語になまったとう話もある。
 初期のプレーナは、ボンバのリズムの上にパンデレータの響きを乗せたもので、今につながるスタイルを創り上げたのは1900年代始め生まれのヘスス・オッペンハイマーという農夫であった。彼が作った曲は今でも、アレンジされながら、プレーナのレパートリーとして残っている。


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